関東オープン

今年最初のダブルポイントレース、関東オープンが開催された。延べ参加人数350名、予選モト53という規模、三浦進・栗瀬裕太・西岡拓郎ら日本のTopライダーの参加、MTB女子クラス初開催など、非常に見どころの多い大会となった。

先月までの荒れ模様とは打って変わって、好天続きのおかげでコースコンディションも最高。朝は若干冷え込んだものの、もちろん霜の心配をするほどではなく、午後からは暑いくらいの陽気となった。

さて、レースの方は予選から盛り上がりまくり。超豪華メンバーが集まったBMXエリートは、ブリジストンアンカーに移籍した三浦進選手を栗瀬裕太が追いかけ、第2のビッグダブルを数珠つなぎでぶっ飛ぶレースが展開されるのだから、盛り上がらないはずがない。もちろんそんな遠征組の活躍を我が緑山ローカルの猛者どもが放っておくはずはない。世界のマサを筆頭に、クロジュン、海渡、KZシゲ、ナベ@CSRらが迎え撃つ。

ではそんな大興奮レース結果を順に紹介していこう。

毎回しょっぱなからハイレベルな戦いで楽しませてくれるクルーザークラスを制したのは、またしても高山一成選手。第1ストレートから爆発的な速さで先行し、弟Yジロウを含む他を圧倒。写真は第1バームを駆け抜けるKZシゲ。この時点ですでに後続を引き離しにかかっている。

予選から野郎どもの黄色い声援を受け大いに盛り上がったMTBレディース。小学生の九島あかねちゃんの大健闘など見ごたえのあるヒートが多かったが、初代チャンピオンに輝いたのは権田リサ選手。その確実なこなしは参加ライダーではずば抜けており、順当な結果となった。2位はDHエリートライダーの池田恭子選手で、BMXパウダーパフのツワモノを押さえての入賞。3位には前述のあかねちゃん。写真は最終ストレートを逃げる権田選手と、それを追う池田選手。

NB30が分かれてますますキッズの独壇場となったMTB-NBを制したのは半袖短パン小学生市山襄選手。決勝常連で表彰台にも多数乗っているが、意外にも初優勝。ジャンプ・こなし共にバランスの取れたテクニックを備え、体格の成長と共に将来が楽しみな選手だ。2位には兄うっちー雄吾とともに成長著しい内ヶ島直希選手が入賞。写真は第3最初のステップをロールする市山選手。バランス抜群。

2戦目を迎え、ますます混戦を極めるMTB-NB30。相変わらずダンゴ状態のレースが展開されたが、抜け出したのは村上選手。余談だが村上選手は写真のDMR以外に、ZIGZAG HT、INTENSE M1など高級車を含む9台を所有する物欲系。MTBSTYLE的にかなりシンパシーを感じる選手だ。

MTB-NAは2004Fall以来となる宮本裕太郎選手が優勝。先行逃げ切りのレース展開で、宮本選手のこなしの上手さが光った決勝だった。2位に松下巽選手、3位には宮崎大地選手。

MTBエキスパートも増田直樹選手、土井昭選手、DHエリート竹本選手などを迎え大いに盛り上がる。が、迎え撃つ福富選手が予選から圧倒的な強さを発揮。抜群のスタートとパワーでゲストを寄せ付けない走りを見せ、黒川選手と共に緑山ローカルで1-2を飾る。3位には土井昭選手が入賞した。

BMX14BはMTBSTYLEが大躍進。スキルアップを目標に掲げたコダカが今レースよりBMX1本に絞って出場。今回はヒロスエさんがお休みのため、青木君と2人の出場となる。両名とも予選から安定した走りを見せ、楽々と決勝進出。決勝は遠征組の三輪選手に譲ったものの、青木君2位・コダカ3位と表彰台に登った。

そして今回最も熱い戦いの繰り広げられたBMXエリートクラス。優勝を勝ち取ったのはやはり三浦進選手だったが、我らがマサも魅せてくれた。決勝第1ヒートはSPDを外して後退したものの、第2ヒートは元チームメイトの三浦・西岡両選手を押さえて1位を獲得。2ヒート合計でも3位表彰台と、世界の実力を見せつけた。写真は第2テーブルのバックサイドをフロントアップのままコギ出すマサ。もう意味がわかりません。追う栗瀬選手も低い!

最近雑誌などでも特集され、注目が集まっているショートトラックレース。
その盛り上がりを象徴するようなレースだった。

2005年3月20日 過去のコンテンツ