Santa Cruz chameleon -first impressions-

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トレイル、ダートジャンプ、ストリート、ダウンヒル・・・。MTBの遊びのフィールドは様々ですが、どんなフィールドでも、楽しく、そして違和感なくそこにあるバイク。
オールマウンテンというカテゴリーがでてくる、数年前からオールラウンダーなバイクとして、存在感を示し続けたバイクがあります。

周囲の環境に合わせて体色を自在に変化させることができる不思議な生き物「カメレオン」と同じ名前をもつ「Santa Cruz chameleon」です。
このコンセプトはデビュー当時からずっと変わらず、マイナーチェンジを続けながらも10年近いロングセラーモデルとなっています。

2008年にフルリニューアルされ、カメレオンという名にさらに磨きをかけるため、エキセントリックBBが採用され、様々な乗り方に合わせることができます。私の場合はリアセンターを一番短い、410mmで、ほぼBB下がりなしの状態に。フロントがあげやすく、この前に乗っていたYetiDJとほぼ同じ感覚でフロントアップできます。
フレームはYetiDJより柔くガチガチなアルミの印象はないですが、ペダルにダイレクトに反応してくれる感じが実に気持ちよく、山でも自由に振り回すことができます。世の中的にはクロモリが人気ではありますが、扱いやすいアルミなバイクも、あらためてアリな選択ではないでしょうか。

もう1つ気に入っているのは、標準でついているシートクランプがかなり優秀です。こんなにいいシートクランプはなかなかないのでは!?。手に残る感覚が実に気持ちよく、スッっと固定され、それでいてガッチリと安心して固定してくれます。いままでは山でシートポストを手で上げ下げするのは、面倒だったのですが、このクランプを使ってから全く気にならなくなりました。

山で乗った印象ですが、ステムが50mmとかなりプレイバイク的なポジションではありますが、シートポストをあげれば、登りは全く問題ないですね。長い登りになると、いつもよりは上体が起きたポジションなので、若干腰に負担がかかますが、許容範囲かと。
下りは少し椅子をさげて、自由度を増やしてあげれば、懐の中で自由にバイクを操れる感じがたまらなく楽しいです。フロントフォークも110mmと長すぎないようにしてありますので、ショートトラックなんかでもアリなポジションになってます。

フロントフォークには、ROCK SHOX PIKE(初期モデル)に、KENDA ネベガル2.35の組み合わせで使ってますが、この組み合わせ最高ですね。最初はアルミフレームに、20mmフォークは、ちょっと若者向け?かなとも思ったのですが、そんな心配は杞憂に終わりました。NO問題です。
フロントがしっかりしているので、はじかれるという不安がなく、フルサスと同じ感覚で下りを走っていくことができます。

ただ、フルサスに慣れきった身体には、ハードテイルは新鮮でした。やることが多いというか、ラインも考えないといけないですし、抜重も気を使わないといけないですし、ブレーキはフルサスより効かないし、とにかく忙しいのですが、それがたまらなく楽しいのです。走り慣れたトレイルも、2割増で難しくなるので、新鮮な気分で走ることができます。

初期インプレッションは、そんなところでPhotoインプレッションをどうぞ。

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山ポジション。山用にホイールがもう1セットありまして、こちらはMAVIC819で組んでいます。

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ストリート、ダージャンポジション。

■仕様
フレーム Santa Cruz chameleon m-size
フォーク ROCK SHOX PIKE
ハンドルバー EASTON EA50
ステム TOMSON 50mm
ヘッドパーツ CANECREEK
シートピラー RACEFACE DEUS XC POST
サドル SUNLINE
クランク SHIMANO SLX
ペダル SHIMANO PD-MX30 or PD-M647
シフトレバー SHIMANO LX
Rディレーラー SHIMANO LX
ブレーキ SHIMANO XT BR-M755,XTR BR-M965
ブレーキレバー SHIMANO XT
Fハブ SHIMANO SAINT
Rハブ SHIMANO XT
リム MAVIC
カセットスプロケット SHIMANO XT

重量 12.8kg
Bike tuning : 小川輪業

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SLXクランクいいですよ。バッシュガードもついているし。なんといっても値段がお手頃。Fディレーラーは、SLXのフロント2枚変速用の小さいタイプのものにしたかったのですが、シマノから日本には出荷がほとんどないらしく、泣く泣くXTに。

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エキセントリックBBは、BB位置を変えることができます。メンテテンスが面倒と思いきや、時々増締めしてあげればOKとのこと。

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かなり優秀なシートクランプ。

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アレンキー1本で、シートの角度を調整できる「RACEFACE DEUS XC POST」。頻繁に変えるところではないですが、ベタ下げでもかっこいい角度にできるので、カメレオンにはピッタリの機能です。シートポストにメモリも刻まれているので、移動しても安心です。

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こちらは、山での1コマ。ネベガル2.35サイコー。

2009年3月11日 グッズ&ギア